notes

健康と病気、からだと心、治療と治癒について、読んだ本と考えたことの記録です。

『人はなぜ治るのか』

アンドルー・ワイル『人はなぜ治るのか』日本教文社,1993年.

病について、治癒について、考えるだけでなくそのプロセスに直接関わりたいと思い始めたのは、10年ほど前、この本を初めて読んだ頃でした。

この本では東西のあらゆる治療法が紹介されていて、13章ではシャーマニズム、マインド・キュアー、信仰療法に分類される治療法を扱うのですが、そのマインド・キュアーの例として「クリスチャン・サイエンス」が挙げられています。

クリスチャン・サイエンス」の修練の目標は、病気の本体が幻想であることに気づくところにあるのだ。そのことに心の底から気づき、現実としてそれを体験した人は、肉体的な苦痛から解放される。 (p. 221)

クリスチャン・サイエンスの治療自体は体験したことがないので分かりませんが、この考え方は応用できるように思います。

ここで「幻想である」ことの意味、捉え方には色々あると思いますが、私が大事だと思うのは、

  1. 自分が作り出したものである
  2. 変えられるものである

ということ。

つまり、自分で変えられる!

治療に求められるのは、この幻想と向き合って、幻想から自由になるためのサポートをすること。治るというのは、自由になることだと思っています。